救命病棟で迎える3日目の朝。
利尿剤がよく効いているようで、体内の水分は順調に排出されていました。
すでに約6リットルほど水が抜けたそうですが、先生によると「まだまだ体には水が残っています」とのこと。
呼吸はかなり楽になり、体を起こしている状態であれば酸素濃度も安定するようになってきました。
おそそを洗われる
看護師さんが来て、
「尿カテーテルから細菌が入るといけないので洗いますね。」
と言われます。
そして看護師さん2人がかりで下半身を洗ってもらうことに。
漫画のようなシチュエーションですが、そんな雰囲気になる余裕などもちろんありません。
前回の99日間の入院でも感じましたが、お風呂やトイレまで介助してもらう生活を続けていると、人としての羞恥心のようなものが少しずつ薄れていく感覚があります。
最初は恥ずかしかったことも、そのうち「もうどうでもいいや」と思えるようになるものです。
主治医から今の状態を聞く
主治医の先生が来て、現在の状態と今後の治療について説明してくれました。
体内の水分は順調に抜けていますが、それでもまだ10リットル近く余分な水分が残っている可能性があるそうです。
さらに採血の結果では、ヘモグロビンの値がかなり低下していました。
そのため、この日は輸血を行うことになりました。
問題は、その原因が分からないことでした。
手術もしていないのに輸血が必要なほど貧血が進んでいるため、体のどこかで出血している可能性があるとのこと。
例えば大腸ポリープなどからの出血も考えられるそうです。
腫瘍マーカーは陰性でしたが、完全に病気の可能性がなくなったわけではありません。
さらに先生からは、今回かなり危険な状態だったことも改めて説明されました。
だからこそ、原因をしっかり調べて再発を防ぐ必要があると言われました。
救命病棟の個室にいる時点で、なんとなく自分でも察してはいました。
それでも、不思議なくらい「死ぬかもしれない」という恐怖はありませんでした。
「俺、ちょっと感覚がおかしくなってるな。」
そんなことをぼんやり考えていました。
久しぶりの食事
酸素濃度が安定したことで、酸素マスクから鼻カニューレへ変更になりました。
そして久しぶりに食事が再開。
何日ぶりかの食事なので、おかゆが出てくると思っていましたが、意外にも普通の病院食でした。


普通に食事ができる。
そんな当たり前のことが、とてもありがたく感じた一日でした。