朝から喉が少し痛かった。
そのことを看護師さんに伝えると、「念のためコロナの検査をするので、唾液をください」と言われた。
朝食を食べ、先生の回診も終わり、病室でぼーっと過ごしていた。
すると突然、同室の患者さんたちの部屋移動が始まった。
「何だろう?」と思っていると、看護師長さんらしき方が病室へ。
「検査の結果、新型コロナウイルスに感染しています。」
突然の宣告だった。
感染経路は分からないとのこと。
そして、そのまま10日間、コロナ病棟で隔離生活になると説明を受けた。
荷物は急いでまとめられ、まるで大きなゴミ袋のような袋へ次々と入れられていく。
「隔離」と聞いて、一人部屋になるのかと思っていた。
しかし案内されたのは、いろいろな病棟から集められたコロナ患者さんたちが過ごす4人部屋だった。
同じ部屋には、かなり肺の状態が悪そうなおじいちゃんもいた。
その日の夜には容体の変化があったのか、個室へ移動していった。
病棟全体にどこか張り詰めた空気が流れていて、これまで以上に殺伐とした雰囲気だった。
気持ちまで沈んでしまう、そんな一日だった。